ローンの固定・変動・選択型 |
■長期固定
金利が3%前後からとやや高めの設定となっていますが、将来の金利上昇を心配することなく、安定した支払いが継続できるメリットがある返済方法です。これから金利が上昇傾向にある日本経済においては報道等でもお馴染みのように、長期固定の返済方法がオススメとされています。その中でも以前ソフトバンクグループから独立したWeb上で審査・申込が簡単にできる「SBIモーゲージのグッド住宅ローン」などは、申込み顧客獲得数が急激に伸びている状況です。確かに安定を求められるローンですが…必ずしも金利が上がり続けるとは限らないということ、支払いが最初から割高であること、金融機関が続々と新商品を提供してきていることから考えても、必ずしも得であるとは判断しがたい一面もあります。特に2割以上の自己資金を所有していないとメリットが無いのかもしれません。自己資金がある方の堅実な住宅ローンと考えた方がよいでしょう。
■「変動」
最低年2回の見直し(企業貸付金利のプライムレート)に応じて金利が変動する可能性がある返済方法です。以前までは、銀行等の住宅ローン金融商品といえば、この変動金利しかありませんでした。一般的に変動に応じて支払い金額が変わるものと考えてしまいますが、支払いは基本的に5年間変わらず、利息と元金の調整で処理されるのがほとんどでしょう。もちろん金融機関によっては、その都度、支払い金額が変更になるところも若干あります。支払いが短期固定期間選択型より安定していますが、元金の減りが一定でないところがやや不安要素です。ここ10年間は、2.625%前後から変わっていませんがもともと景気に左右されやすい金利ですので、できれば固定型へ変更した方が得策かもしれません。
■「固定期間選択型」
銀行等の金融機関が最も力を入れている住宅ローン商品で、1〜10年の金利が固定される年数によって低金利で支払いができる方法です。若い、所得が低い方でも家賃感覚でローンが組めるメリットがあります。ただし、金利が上昇していくと支払いも連動して上がっていくというリスクを負います。支払いの安定が懸念される支払方法であることをよく知っておいた方がよいと思いますが、繰上げ返済をして将来早く住宅ローンを終わらせたいと考えている一般の方には1番あっている返済方法なのかもしれません。金利は上がるものですが、逆に下がるものでもあるという日本経済の観点から考えるとライフシミュレーションにあった返済方法と言えるでしょう。
■「ミックスプラン」
住宅ローンを組む債務者の長期にわたる金利の変動から予想されるリスクを配分する方法です。大手・地方銀行共に浸透し取り入れてきている返済方法です。わかりやすく言えば、2000万円の住宅ローンを組む場合に、全期間35年固定にすると支払いの安定は求められるが金利が高いため割安感は無くなっています。逆に期間選択型3年固定を選べば利息が安い分支払いがお得になり割安感は求められますが、将来の金利上昇に伴う返済不安が残っています。そこで考えられたのがこのシステムで、1000万円を長期固定、1000万円を短期選択固定で借りるというものです。金利が上がっていっても支払いは大きく変動することがないためリスクを回避し不安を取り除くことができる上に半分は低金利で借りていますのでスタート時から支払いを安く抑えることができる割安感もあります。賢い方が利用する方法だと思います。長期固定、変動、固定期間選択型だけにとらわれず、比較して見て損は無いでしょう。
■「預金連動型」
預金残高の金額分に対して利息を軽減する方法です。わかりやすく言えば、2000万円の住宅ローンを組み返済を始めた型が同じ金融機関に1000万円の預貯金があるとすれば、1000万円分の住宅ローンに対して無金利とするシステムです。借入れた債務者は、1000万円分の金利しか払わなくてよいということですから、返済がかなりお得になります。東京スター銀行が始めたシステムですが、今後金融機関の顧客獲得競争から考えて、他の地方銀行にも浸透してくる可能性があります。
■自動返済型
住友信託銀行などの大手都市銀行が用いるシステムですが、自動返済方法は大きく分けて2通りの方法があります。1つは、毎月返済している金融機関の口座にして期日に預貯金の残金があった場合、自動で住宅ローンの元金返済に当てられるというものです。例えば、25日に給料が入り、翌20日までに全ての引き落とし・返済が終了して口座に1万円残高があった場合に、20日に残っている1万円が自動で住宅ローンの元金返済として引き落とされるということです。少しでも残高を残しておくことで知らぬ間に住宅ローンの元金のみが毎月少しずつ返済されていきますので、将来的には早くローンがなくなってしまうというシステムです。もう1つは、毎月指定した日に通常の支払いに加えて返済するというものです。例えば、25日に給料が入って10万円だけは残高として残しておく手続きを取っておくと、10万円を超えている金額が全て毎月住宅ローンの元金返済に引き当てられるということです。この場合もどんどん元金のみ減ってきますから、金融機関が今後、早くローンを返したいと思っている方のために取り入れていこうとしている特典のシステムだと言えます。 |
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